yokoban style 2005年 お正月記念企画; 「愛知県からのカプチーノ 修理報告」
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さあ、いい天気なのでお出かけしましょうか。 東名高速をひたすら走り・・・・お茶畑を眺めつつ・・・
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うなぎで有名な浜名湖のサービスエリアで昼食をとる。
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うなぎ弁当にしようか悩んだが、「鯖(さば)の姿すし」をチョイス。
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うなぎはコレステロールが高いのだ。
逆にサバはコレステロールを下げるという。
運転で座りっぱなしだったので、コレステロール値の高い者としては、
エコノミー症候群になるんじゃないかとちょっと不安だったのだ・・・。
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それにしてもいい天気でしょ。
浜名湖サービスエリアにはこのような景色の良い公園がありました。
昼寝でもしたいのがホンネだけどね。
帰りが遅くなってしまうと困るので出発します。
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イスズ エルフ(3t積み)、乗り心地はあまり良くないので長時間乗っていると腰にくる。
・・・・さて いったい何処へ・・・。
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やっと目的地の愛知県「豊田インター」に到着。
朝9時頃横須賀を出て、着いたのは昼2時頃だったかな。
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これを引き取りに来たのでした!!
オーナーさんとは電話と写真でやりとりしていたのですが、
予想どおりの状態です。
これを横須賀に持ち帰って修理します。
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やばい、日が暮れてきてしまった・・・。
結局、横須賀に戻れたのは夜8時過ぎ。
疲れたねー。
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さて、今回のクルマは「スズキ カプチーノ」です。
絶版車ですが、未だ強い人気があります。
スモールボディにオシャレなデザインが良いのでしょう。
買取り価格もいい値がつくそうです。
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フェンダーとドアとのすき間が、開きすぎています。
これは、フレームが曲がっていることを示唆します。
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右ヘッドライト近辺は潰れてしまっています。
プロ的な見方としては、ラジエターコアサポートの押されに注目です。
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オーナーさんの気持ちは、我々の想像の範囲を遙かに超えていることでしょう
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保険会社の見解では「廃車」です。
それは、クルマの標準的な価格を超えるほどの修理金額がかかるからです。
クルマの標準価格というものを調べるためには、下記のようなものもあります。

↑ 車両保険を契約するときに、いくらまでつけられるかを調べる本です。
クルマの型式と年式によって、現在いくらの価値があるのか調べられます。
ただし、保険会社側が算定した価格ですので、中古車の実売価格や市場の人気というものは
考慮していません。
保険会社としては、修理金額が標準価格をオーバーする場合には全損扱いとなります。
全損とは、保険金と引き替えに廃車することを意味しますが、それが旧車を愛するオーナーを
悩ませます。
価値が低いからと言って、クルマの価値と見合う金額の修理内容でおさえられたら、
たまったものではありません。
古いクルマでも、新しいクルマでも同じように修理金額はかかるのです。
だからといって、代替え車なんてそうそう見つかるものではないでしょうし、現行のクルマには
興味がわかない・・・・。
このようなケースはよくあります。
そのようなとき、オーナーさんはあきらめて代替え車を探すか、差額を負担しても修理するのかの
選択をすることとなります。
今回のオーナーさんは、修理する方を選択しました。
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エンジン、ミッションを降ろしてみれば、フレームの状態がよくわかります。
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フレームが下に折れています。
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拡大したところ。
ここまで潰れた場合には、普通の修正では無理です。
やってやれないことはないのですが、新品部品がまだ入手できるので
交換した方が良いと判断しました。
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おおざっぱですが、赤いラインがクルマの中心です。
フレーム先端部で、おおよそ20センチくらいは左に振れています。
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修正機にセットして引き出しを試みる。
あそこまで押し潰されたフレームの修正が無理なのは承知のこと。
では、なぜか?
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それは、フロア(室内の床)部分の修正も兼ねていることと、
後に新たなフレームを組むときに寸法出しを行う必要があるからです。
寸法出しの第一歩は、私の場合クルマの「中心点」を計測することと考えています。
中心点は、簡単に言うとクルマの真ん中のことです。
意外に思うかもしれませんが、これを計測するのが結構難しいのです。
かかるときは、それだけで半日かかる場合もあります。
その中心点に、さらに垂直、水平とを合わせるとなると、
1日かかっても納得できない場合があります。
なお、修正機とは、載せれば自動的に寸法が合うというものではまったくありません。
フレーム修正専用の作業リフトとお考えください。
修正機に載せて引き出し作業を行ったり、寸法合わせを行うのですが、
その修正機にも誤差があります。
車体寸法データ集は、あくまでも目安です。
さらに、クルマ自体にも新車時からの誤差があります。
それでは、いったい何を基準に修正すればいいのでしょうか?
それは、寸法データと現車の状態の両方を勘案して見極めていく職人としての「勘」です。
ハイテク万能の時代ですから、デジタルな測定器はいくらでもあります。
しかし、最後の「微妙なさじ加減」は人間がやるしかありません。
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インパネまわりもそっくり取り外し。
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運転席の足下にも影響が及んでいました。
ここを、修正機で引き出したのです。
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引き出し後、遂にフロントセクションを切断する。
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ちょっと悲しい・・・・
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通称「ダルマ」という状態。
フロント部分には何もない・・・・。
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これから組み立てていく骨格部品。
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ゼロから組み上げていくので、寸法図を参考にします。
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こんな感じで1点1点合わせていきます。
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溶接後、下回りの塗装が完了。
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フレームの裏なんか、とってもいい感じでしょ?
塗装屋さんは、手間がかかってタイヘンだろうけど、
ここまで仕上げないと気が済まないなんだよね。
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室内側も塗装完了。
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エンジンの積み込みへ移る。
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運が良いことに、新たにカプチーノが入庫してきたのです。
こちらも見本にね・・・・・。
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外板の塗装も完了、最終の仕上げに移ります。
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せっかくなのでエンジンクリーンも施工。
外装だけでなく、エンジン内部もきれいにした方がいいですよね。
これからも気持ちよく乗り続けられると思います。
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「BILSTEIN R−2000」 という洗浄システムです。
興味のある方は、メールください。
遂に完成しました! ↓
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入庫してから、約1ヶ月ほどかかりました。
おそらく、遅い方だと思います。
以下、言い訳を書きます。
@ レストア(マセラティ)にも手を付けていた
A フレーム修正を要するクルマが他にもあった
B 塗装屋さんが、細かな要求で「いっぱい いっぱい」のようだった・・・
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時間はかかりましたが、職人として納得のできる仕上がりとなりました。
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エンジンルームの様子
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ライトのすき間、位置関係、(チリ)をご確認ください。
ヘッドライトは新しいものに交換してあります。
古くなってくると、レンズが曇ってきますからライトを交換するとホント気持ちいいです。
なお、カプチーノの中古部品は、ほとんどないようです・・・・
探しましたが、程度の良いものは見つからなかったです。
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最後の難関、「親方チェック」
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完成画像集 ↓
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この撮影後、愛知県からオーナーご夫妻が引き取りに来られました。
遠いところ、ご入庫いただきありがとうございました。
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最後に ひとこと・・・・ ↓
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預けられたクルマとだけ向き合えばいいのではなく・・・・
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オーナーさんの思いが作業者に伝わらなければ・・・・
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本当にいい仕事というものは出来ないのではないでしょうか。
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また、作業者の思いもオーナーさんに伝われば最高です。
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