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【 The  ” NIKOICHI ”   yokoban style 】

 

損傷状況

 

 

損傷ではなく、「破壊」

 

廃車。

誰も異論はないことでしょう。

しかし、オーナーは違いました。

「このクルマを直す。 絶対に。」

 

ハッチバックではなく、元はセダンだったのです。

 

 

 

色は違うものの、同じ型のクルマを買ってきました。

 

これを使って「修理」していくのです!

「これに乗り換えればいいじゃないか?」 

皆そう言うことでしょう。

しかし、オーナーは違いました。

このクルマ。

この車台番号。

この車検証。

だから、直す。

たとえ、どんな手段だろうが、どれだけ費用がかかろうが・・・・・。

 

 

 

車体を切断

 

こちらの車体も切断。

 

 

 

合体させます。

 

 

 

 

つなぎ合わせた溶接箇所は、このような仕上がりになります。

(センターピラー)

 

フロア

 

Aピラー

 

 

 

 

ポイントは、各部の寸法。

たとえば、ドアの隙間。

ドアの閉まり具合。

少しの油断も出来ません。

完璧なほどの寸法合わせが要求される作業です。

 

 

 

室内。

 

フロアパネルを外側から撮影。

 

パネル合わせ目。

事故歴、交換歴を感じさせない仕上げになるように。

 

アライメント測定

 

 

完成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニコイチ」とはこういうものです。

yokoban styleとして昔のホームページに掲載していたものですが、このたび画像を大きくして

再掲載することにしました。

どうやら中国でウケたようで、中国のサイトに結構リンクを貼っていただいたようです。

この場を借りてお礼申し上げます。

多謝!

 

 

このような作業に興味があるのだと思います。

日本では、すぐ廃車にしてしまいますから、もう滅多にやらない作業ではありますが、

世界レベルで見れば、まだまだこういう作業に対する需要はあるのでしょう。

これを見れば、おそらく大枠は真似が出来ることだと思います。

しかし、もし、仕上がりの精度と美観をも追求するのであれば、

そう簡単に真似できるものではないかもしれません。

 

 

【 最後に・・・ 】

クルマ好きならば、所有するクルマに対して多かれ少なかれ何かしらの想い入れがあることでしょう。

しかし、これほどまでにこだわったオーナーを、私は知りません。

金銭的な事由や、物資不足などの経済情勢からニコイチをするのではなく、

ただただ、この個体にこだわったのですから。

 

なぜ、こだわるのか? その理由は聞けませんでした。

ただ、ここまでやる人なのだから、きっと、命ある限り乗り続けるのだと思います。

 

日本人は「物を大切にする民族」だと聞きます。

いや、

「だった。」 と過去形にすべきかもしれません。

いずれにせよ、

クルマが好きで、クルマに携わる職人として、いったい何ができるだろうか?

そんな事をこの仕事を通して考えさせられました。

 

気がつけば、時代は変わっていく・・・

人の価値観も変わっていく・・・

しかし、変わってはいけないものが心の深くにあるのではないでしょうか。

 

 

                        Body work  by  Kanda

 

yokoban style 2004

Author y o s h i h i s a

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